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水周りの話
清潔で健康な暮らしに欠かせないのが水周りの施設、
「トイレ」「洗面所」「浴室」です。
自らを清潔にし、快適に過ごすためには水周りを気持ちよく使えることが大切。
しかし、住まいのトラブルの多くはこの「水周り」にあります。
水漏れ、湿気は家を傷め、家財をも傷めます。
水周りはできるだけ集中して設け、配管の長さを短くすることで、設備コストを下げ、
水周りトラブルを減らしましょう。
それでは、水周りに関するお話を紹介します。
トイレ
■ 殺風景なトイレはいや
トイレは狭い空間ですから、殺風景になりがち。
視線に配慮した明るい窓と、グリーンなどをおけるカウンターをつけましょう。
■ 手洗い付き便器
日本ではよく見る手洗い付き便器。
海外ではあまり見ないそうです。
外国の友人からすれば、これはとてもエコだそう。
でも子供にはちょっと使いづらいかも。
■ トイレの床は
トイレの床材でよく使われるのはクッションフロアというシート。
掃除はしやすい。
だけど、ちょっとチープな印象。新築のときはいいけれど、何年もたつと・・・。
通常の床用タイル、または耐久性のいいホモジニアスタイルがおすすめ。
便器周りは大判タイルに。
室内と同じフローリングにすることもありますが、小さい子供がいる家庭ではやめておいた方が良いでしょう。
■ 手洗器
トイレをゆったり設けられるようでしたら、手洗器をしっかり設けましょう。
子供にトイレ後の手洗いをしっかり覚えさせるためにも、手洗器は必要です。
子供はどうしてもバシャバシャ!とかなりの水量で手洗いをしてしまうので、洗面所並みの手洗ボウルを設けるとより良いでしょう。
小さい子供はトイレの失敗も頻繁にあります。
そんな時汚れ物の簡単な水洗い、掃除にも使えます。
洗面所
■ プラス1ボウル
家族が多いと朝の洗面所はとても混雑。
2階にもう一箇所洗面台を置くか、ボウルを増やして、ツインボウルにするとよいでしょう。
■ 洗面所の収納
タオルや、洗濯用の洗剤、歯ブラシ、シャンプーのストック、下着、などなど
洗面所には意外と収納するものが多いのです。
洗面所は基本的にあまり広く取らないプランも多いので、収納が少ないと余計に物があふれてしまいがち。
新築や改装の際には洗面所に多めに収納を設けましょう。
■ 洗濯機置き場
洗濯機の大きさには注意が必要。
最近のドラム式の洗濯機は従来の洗濯機よりも幅も奥行きも大きめ。
ドアを開くスペースも考えると、狭くなってしまうもしくは、洗濯機が置けないということも。
洗濯機の搬入路(洗面所入り口、廊下など)もしっかり幅を確保しておきましょう。
■ SK
最近は、SK(スロップシンク)を設けたい、という方が増えています。
ぞうきんや靴を洗面化粧台で洗いたくない、ガーデニンググッズなどを洗いたい、などという理由のためです。
SKとはバルコニーや洗面所などに設置される、底の深い流しで「下流し」とも言われます。
「スロップ」が「汚れた水」というような意味なのだそう。
マンションなどではバルコニーにSKがつくものが増えていますね。
やっぱり子供の靴とか、公園グッズって砂や石がたくさん入っていますし、SKで洗いたいと思う人が多いのもわかります。
洗面所より、勝手口付近、シューズクロゼット内などのバックヤードかつ下足エリアに設けると、室内に汚れ物を持ち込まなくて良いのではないかと思います。
浴室
■ 浴室の種類
浴室には在来工法でタイルなどを貼り浴槽を設けるものと、ユニットバスがあります。
水漏れの心配もなく、施工も簡単で、掃除がしやすいユニットバスが最近は多く使われています。
しかし、素材の質感の良さとデザイン性の豊富さから在来工法を選ぶ人も少なくありません。
ユニットバスにも一式が一体となったもの、腰部分から下のみで、壁から上は在来工法でというハーフユニットもあります。
木造住宅の場合、2階以上に浴室を設ける場合は、水漏れの心配の少ないユニットバスの方がよいと思います。
■ 浴室の窓
浴室の窓は換気と、採光をメインに考え設けると思います。
その場合、外の視線に配慮した位置につけるのがポイント。
防犯上のことも考えると、換気用の窓と採光をとる窓を分けるのも一つの方法。
マンションなどでは窓のない浴室もよく見られますが、換気扇のみの換気には限界があります。
やはり自然の風が入り、浴室内をしっかり乾かした方が快適な浴室を維持できるでしょう。
プライベートな庭に面して窓を設けたオープンな浴室にすると、快適なバスライフを過ごせます。
■ 浴室暖房乾燥機
略して浴乾といわれます。
高齢者に配慮した冬の寒さをしのぐ暖房と洗濯物を浴室で乾かせるようにした乾燥機。
乾燥機能付きの洗濯機が比較的買いやすくなった現在では、乾燥機はその必要性がないのかもしれません。
浴室に洗濯物を干すには専用のバーの位置を変えなければなりません。
これは通常、入浴のときに邪魔にならない浴槽の上の天井近くにあります。それを設置しなおすのは高齢者にはなかなか難しいもの。
また、この浴乾でしっかり干せるか?と言われると、かなりの時間乾燥機を回さないと難しいのではないかと思います。
乾燥機能のない暖房換気扇もありますので、必要かどうか考えてみましょう。