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(6) 工事着工から完了まで
家作りが工事の段階に入りました。
ここから設計者は「監理」の仕事を始めます。
「監理」の仕事では、設計図通りに工事が進められているか、工事に遅れはないか、材料に間違いはないか、などのチェックをしていきます。
・・・つまり設計施工の場合は工事する人とチェックする人が同じなのです。
建築主が工事中に行うこと
工事契約をすると、家づくりをする家族は「建築主」になります。
建築のプロに「家づくり」をおまかせすることになりますが
家族にとっての大切な住まいを、願いどおりに作っていくために
建築主が行うことを紹介します。
■ 地鎮祭
建築工事に先立ち、土地の神様に家を建てることを報告し、その非礼を詫びる真心を示して、土地の神の怒りを鎮め、工事の安全無事を祈る儀式。
地鎮祭で頂いた鎮物(しずめもの)は基礎工事の際、建物の中央に埋めます。
■ 地縄張り
この時、建物の位置をロープなどで示します。
初めて、その土地に建物の大きさを実感できる瞬間です。
■ 上棟式
建て方の最後に、棟木を上げるときに行う儀式。
棟に3本の扇子車、破魔弓、破魔矢を供え、大地を司る神の守護に感謝し、家屋の棟を司る神々にことの成就を願います。
初めて建物の全容が見えてきます。
上棟には大工さんが10人くらいきて、家の柱や梁の構造体を組みます。お祝いごとですから、地域によっては盛大にされるところもあります。以前は、宴会などをしていましたが、飲酒運転の罰則が厳しくなり、簡単に済ますことが多いようです。
式自体は行う・行わないの判断は建築主次第です。
■ 材料・色などの最終決定
材料の発注前に素材や色、器具の品番などの最終確認をしましょう。
外壁の色などは、現場で見せてもらうと良いでしょう。
■ 最終検査
工事が終わり、引渡しをするまえに建築主自身が検査をします。
(それ以前に、施工会社内の検査、監理者立会いの検査を済ませています)
気になる点を指摘し、手直し工事を引き渡しまでに完了してもらいましょう。
■ 竣工・引渡し
手直し工事の確認をして、機器等の保証書、鍵をお渡しします。
そうしてこの家はあなたたち家族のものになります。